国立アメリカ空軍博物館。ライト兄弟ミリタリーフライヤーから大統領専用機エアフォースワンまで

アメリカオハイオ州のデイトンという都市にあるアメリカ空軍基地「ライト・パターソン空軍基地」に隣接する国立アメリカ空軍博物館 NATIONAL MUSEUM OF THE UNITED STATES AIR FORCE (以下NMUSAF)に行ってきました。博物館は400機を超える航空機やミサイルを展示しており航空機ファンにはたまらないスポットです。今回はNMUSAFの見どころなど紹介したいと思います。

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日本からデイトンまでのアクセス

日本から直接デイトンまで来られる方向けに説明しますと、日本の空港から直接デイトンまでは行けません。ただし乗り継ぎの便がよく当日中にデイトンに着くことは可能です。

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デルタであれば成田の15時台に出発する便に搭乗出来ればデトロイトで比較的短時間で乗り継ぎ可能です。名古屋からの16時台に出発する便はこちらの便には乗り継ぎ時間が短く次の便21時台?になってしまいます。

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ANAの場合はシカゴ空港から短時間で乗り継ぎ可能。

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一番時間が有効に使えるのはJALです。ダラスで乗り継ぎして当日の13時台にはデイトンに到着出来ます

 デイトン空港からNMUSAFまでのアクセスは路線バスが空港から出ているようですが直接行けません。また博物館から遠くにバス停があり歩くようです。あらかじめ言いますが一日で回り切れないほどの数の航空機があるのでフライト当日のNMUSAFはオススメ出来ません。空港からはレンタカーもありますし、Uberも利用出来ますので車を使用して市内で一泊されたほうが良いでしょう。

空軍博物館のあるデイトンとは?

オハイオ州モンゴメリー郡の都市です。ごく普通の田舎の都市ですが「航空発祥の地」と言われ1903年にライト兄弟が初めて有人飛行した場所である。ライト兄弟が航空機のパイオニア的存在あることは間違いなくいまでもアメリカの連邦航空局(FAA)は発行するパイロットの免許証にはライト兄弟が描かれている。

アメリカを代表する工業地帯であり、航空産業や自動車工場も多い。ホンダの完成品工場もデイトンにあるのでホンダ車が多い。

主要高速道路I-70,I-75が交わる要所でありアメリカ全土からの車でのアクセスも良好。高速道路のランプウェイにはホテル、ハンバーガーチェーン店、ガソリンスタンドがあるので郊外をオススメします(治安もいいかも)。

 NMUSAF概要

  • 営業時間:午前9時から午後5時まで
  • 閉館日:基本無ただしサンクスギビングディ、クリスマス、年始
  • 入場料:無料ただし一部アトラクション、フライトシミュレーター、特別展示は有料。
  • 駐車場:有無料
  • 注意:ペットボトルの持ち込みは不可。施設内でも買えるようなところはほとんどない(カフェはあり)。

www.nationalmuseum.af.mil

展示エリアは全部で13エリア

格納庫の中以外にも屋外にも展示エリアがあります。今回はそのうち格納庫の内部を紹介していきます。

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ライト兄弟が製作した「1909ミリタリーフライヤー」のレプリカから展示は始まります。浮上は出来ても真っ直ぐに飛ばすことが当時難しかったようです。垂直翼が前後にありますね。

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機体と一緒にエンジンが展示しているところが多いです。メカ好きにはこっちのほうが気になるところ。

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WorldWarⅡGallery

見所が多いところです。アメリカ的に言うと真珠湾攻撃を受ける、日本との戦争、ヨーロッパ参戦~Ⅾ-DAY、ドイツ降伏、戦争を終わらせる目的の航空機、勝利といったシナリオになっています。

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空襲を受けて大慌てで機体を準備する様子

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パネル展示や写真も豊富で勉強になります。

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零戦初めて見ました。

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太平洋戦争唯一のアメリカ国内での地上戦を知らせる新聞。

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ボールターレットの説明がわかりやすいです。

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敵国側の機体の展示は必ずアメリカの大型機の側に展示してあります。意図は何となくわかりますが…

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この頃になると単発エンジンでは大型になりすぎて全体のバランスが悪い

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戦争を終わらせた航空機の登場です。原寸サイズのファットマンもあり。

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長崎に原爆を落とした「B-29 ボックスカー」

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紫電改。機体の大きさが歴然で国力の差を見せつけられる感じです。

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まぁそうなりますよね。

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エンジンがタービン化され音速の時代です。

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ヘリコプターが戦争に使用されるようになったのもこの頃

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朝鮮戦争-ベトナム戦争のある格納庫では今年で1941年から75年目という節目でもある「Ⅾ-DAY」の特別展示がありました(有料)。

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ベルリンの壁(本物のようです)。

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全翼機の「B-2」

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ステルス機ってどうやって乗るんでしょうかね。

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「X-15」はジェットエンジンではなくロケットエンジンを搭載。初フライトは1959年で最大高度100キロ、最高速度マッハ6.7(7000キロぐらい?)を作ってしまうアメリカ様。有人飛行機最速機。

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次の月面有人飛行の計画期待してます。

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アメリカ軍もUFO作ってたみたいです。ちゃんと飛んだのでしょうか?

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オスプレイのモデル的な機体。

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随分短い機体。フックがあるんで普段は何かにぶら下がってるんですかね。

格納庫エリアとしてはここで最後です。ここまでくるまでに結構時間かかります。途中でカフェで一休みすることをお勧めします。

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空軍ではなくNASA所属の機体。宇宙行くような機体には見えないけど…

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ノーズ切れちゃいましたがここには初代のエアフォースワンが置いてあります。

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ジョン・F・ケネディ大統領の時代から使用していた機体。

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機体の中に入ることが出来ます。中はナローボディなので通路は狭い。トランプさんだと通れない感じ。

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大統領の座るところには電話が多く置いてありますね。

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ここにも電話。

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某大臣も欲しがっていたガルフストリーム。

まとめ

ここで紹介したのはごく一部の機体です。どの機体も至近距離から見ることが出来ます(タッチはダメ)。今回あまり紹介しておりませんが航空機以外のミサイルや制服や装備品など多数展示してあり大変勉強になりました。帰る際にはお土産店がありアメリカ空軍グッツもそれなりに豊富です。星条旗とか欲しくなると思います。1日過ごせること間違いなしのスポットで入場無料です。航空機ファンとしては訪問してほしいところです。

www.nationalmuseum.af.mil